8月の山行 |
木曽駒ケ岳 2956m 空木岳 2864m 縦走
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実施日:2019年8月30日(金)-9月2日(月) 参加者:4名(男性2、女性2) コ-ス:8/30(金) 21:15我孫子→22:15竹橋 23:00竹橋発夜行バス→8/31(土) 3:45菅の台バスセンタ-着 6:25菅の台バスセンタ-発→ 6:50しらび平着 7:10ロープウエイ発→7:17千畳敷着 7:45千畳敷スタート→8:55乗越浄土→9:05/25宝剣山荘→9:40中岳→10:20/50木曽駒ケ岳→11:15中岳→11:40宝剣山荘宿泊 9/1(日) 6:00宝剣山荘発→6:40宝剣岳→7:15三ノ沢分岐→7:30極楽平→10:35檜尾岳→13:00熊沢岳→15:00 東川岳→15:40木 曽殿山荘宿泊 9/2(月) 5:45木曽殿山荘発→7:55/8:10空木岳→8:55駒石→9:40空木平分岐→11:20ヨナ沢の頭→12:20マセナギ→ 13:05池山分岐→13:30タカウチ場→13:55/14:15林道終点→15:15駒ヶ池→15:45/17:10こまくさの湯 17:20こまくさの湯発路線バス→17:38すずらん通り→徒歩→17:40駒ヶ根バスタ-ミナル 18:00 駒ヶ根バスタ-ミナル高速バス→21:50バスタ新宿(南口)→我孫子23:02 費用: 往路高速バス8,000円 路線バス820円 ロープウエイ1,350円 復路高速バス3,800円 路線バス370円 交通費14,340円+我孫子往復 宝剣山荘1泊2食9,500円、木曽殿山荘1泊2食9,000円 風呂560円 合計約35,000円 装備:山小屋泊一般装備、雨具、防寒着、ヘッドランプ、帽子、手袋、水筒、 行動食、非常食、ツェルト、他、 |
概要 空木岳はきれいな山の名前に惹かれ11年前に会山行で行きましたが、再び訪れてみてやっぱり素晴らしい山だと思いました。北アルプスのようなステキな山小屋はありませんが、このひっそりした感じは続いてほしい気がします。木曽駒ヶ岳から空木岳へのルートは、予想以上にアップダウンがきつく厳しい山行でしたが、その分大きな達成感が得られ、後々まで記憶に残る山行になりました。 8月30日、私たちの乗った『毎日あるぺん号』は定刻に竹橋を出発しました。前列20名くらいは塩見岳に行く人で午前3時20分くらいに降車をし、その後は菅の台バスセンタ-へ向かいます。早めに着きましたがバスの中で待機させてくれて4時に降車になりました。降りた隣には広い駐車場があり、しらび平へはマイカ-禁止のためここに駐車してバスに乗り換えます。昨日は強風でロ-プ-ウェイが止まったそうで、今日も動くかどうか、時間になっても切符が販売されません。心配していると、やっと運行の確認ができました。そして切符を購入するとすぐにバスは出発しました。高低差950Mをわずか7分で登ります。途中では滝を見ることができて感動しました。降りると雨が降りそうな曇り空、気温もぐっと低くなりました。つづら折りに整備された階段を進みます。途中では猿の家族に会いました。千畳敷カ-ルは畳を1000枚敷いたほどの広さがあることから名付けられたそうですが、ガスっていてその広さが見られません。間もなく宝剣山荘に着いて小屋に入ると、宿泊者は荷物を置いて良いという好意で、そこからは身軽になって出発できました。中岳を通過してもうひと登りすると神社のある頂上に着きました。ゆっくり休憩して行動食を摂っていると、目の前のガスがパッと晴れて周りの山が見えてきました。間近に見える迫力に写真をバチバチ撮ります。しばらくするとまたガスがかかり寒くなってきたので同じ道を戻ることにしました。小屋の温度計では外気温が9.2℃、室内が17.3℃でスト-ブの前に座ったら離れられません。小屋の方からのアドバイスで、明日空木に向かう時に宝剣岳を通るようにルートを変更しました。だから今日はゆっくり体を休めようと早めに部屋に入りました |
菅の台バスセンタ-の切符売り場 | 千畳敷のつづら折りに整備された階段 | |
中岳山頂 | 木曽駒ヶ岳山頂 | |
視界が開けて周りが一望できた | 宝剣山荘から見た和合ノ頭 2911m |
翌日は4時起床、5時朝食、6時に小屋を出発しました。 天気は曇り風が強いので体感はさらに寒い感じです。でも歩くとちょうど良くて爽やかでした。緊張と不安な宝剣岳でしたが、縦にも横にも危険個所には鎖が付いていました。三点支持を守り慎重に進みます。早朝のため対向する人がいないこともラッキ-でした。極楽平でやっと普通の登山道になって気が休まることもつかの間、檜尾岳への厳しい上りが現れます。でもお天気が良くなり南アルプス、北アルプス、富士山、八ヶ岳、360度の眺望で元気が出ました。 次は一番の難所は熊沢岳の上りです。鎖の無いところが本当の危険地帯、ここでは時間がかかりました。最後の東川岳まで来ると今度は高度を一気に下げて木曽殿山荘へ下ります。目の前には明日登る空木岳の急登が縫うように見えます。小刻みなアップダウンと緊張で精神的、膝へのダメ-ジなど疲労困憊で小屋に到着しました。小屋は空いていて広々と綺麗でした。夕食ではビ-ルで乾杯、メニュ-は炊き込みご飯とおでん、おこげも入って美味しかったです。山小屋なのに食事中に布団は敷いてくれます。 |
宝剣山荘を元気に出発 鎖の連続 | ||
直登の岩場を三点支持で進みます | ||
上っては下りて緊張が続きます | 檜尾岳に向かう岩場 | |
檜尾岳山頂 2728m | 幾つもの大きな岩を越えます | |
振り返る余裕がない険しい稜線 | 熊沢岳 2778m | |
東川岳 2671m
最終日も4時起床、5時朝食、6時少し前に出発しました。霧雨なので雨具上下、スパッツを付けます。朝食中に小屋のご主人が丁寧にルートの説明してくれて、先ずは第一ピ-クを目指します。始めから急登ですが、視界が効かないので辛く感じません。滑らないよう足元ばかりみて進みました。第一ピ-クの先もさらに大きな岩、鎖、岩かがり、細い尾根を通過してやっと第三ピ-クの頂上に着きました。白い岩と砂に覆われた空木岳。厚い雲に覆われて周囲の眺望を楽しむことはできませんでしたが、空木岳は燕岳みたいに山容を楽しめます。山頂にちょうど人がいて写真を撮ってもらいました。水分補給と行動食を摂りル-トを確認して出発。道標はしっかりついていて駒峰ヒュッテのほうに下ります。やっと岩稜帯から解放され少し会話ができます。間もなくヒュッテに到着しましたが、今日は管理人さんがいませんでした。お手洗いは有料で200円でした。駒石と呼ばれる巨岩の前で写真を撮りさらに下ります。分岐に着くと早朝登ってきた人たちとすれ違うようになりました。徐々に樹林になると小地獄、大地獄、難所の通過になります。ストックをしまい真下に延びる鎖に一人ずつ手を掴みます。切れ落ちた崖の上を歩くようなル-トで、階段、木の根が這った登山道、ひたすらヤセ尾根が続きます。池山尾根で一番注意しなければいけない箇所です。マセナギ、尻無、タカウチ場、地図とヤマップで確認しながらどんどん高度を下げ、やっと林道終点に着きました。ここからさらに一時間歩いて駒ヶ池、こまくさの湯を探します。予定していたバスにも乗れますが1本後にして、お風呂と名物のソ-スカツ丼を食べることにしました。こまくさの湯前のバス停から乗車してすずらん通りで下車、降りた交差点を左に曲がると駒ケ根バスタ-ミナルがあり、18:00発に乗って新宿へ向かいました。 |
木曽殿山荘を出発 | 狭い岩場の急登 | |
空木岳山頂 | 駒石超大きい | |
ここから大地獄、小地獄の始まり | 崖の上を歩くようで、しっかり鎖を握ります | |
マセナギ | 林道に着いてあと一息 | |
こまくさの湯のレストランで乾杯